Niagara二日目。

rkhonda2004-10-20

今日はアメリカ側の滝を見るためにひとまずカナダを出国し橋の向こうにあるアメリカへと向かった。橋を渡るのに50セントだけかかる。ただ駅の改札のようなのを通るだけで出国完了。橋の上からも壮大なナイアガラの滝を見ながらのんびりと渡った。
そしてアメリカ側での入国審査・・・。9.11以降アメリカは平和ボケしたニホンジンからは異常すぎるほどの厳戒態勢。それがニホンジン相手でもその手を決して緩めたりはしない。
VISAの期限がその日で切れるため、これからどうするのかとか、これまではどうしていたかなど、他にそこを通過しようとする人たちがいなかったため、きっちりこってりしぼられた。よく分からない正義感か何かにのぼせ上がった若い管理官が入国させないように強く言っているのが分かった。ごっつい男たち数人に取り囲まれてのやり取りだったが、それでも話のわかるオヤジさんみたいなのはいるようで、まぁまぁとその男の鼻息をなだめ、30分以上かかってようやく入国できた。しかも一人6ドル徴収される。
その甲斐あってかどうか、やっとたどり着いたアメリカ側からの滝を取り巻く景色の方がカナダ側よりも圧倒的に素晴らしかった。丁度、紅葉がナイアガラでもはじまったようで、ケベックから最高のタイミングで南下して来れたようだった。
それでもアメリカにいたのは、ほんの数時間。帰りはアメリカ側の無人の改札口を通り、再びカナダへ入国。カナダでの入国審査はそれはひどいもんで、太りすぎて立ち上がることさえ億劫になってきているおばさんひとりが、パスポートの中身すらろくに見ず、何事もなく通された。アメリカさんが良いって言うならいいんぢゃね!?みたいな、そんな感じ。
カナダ側に戻ってから最大の名物と言われる船で滝壺近くまで行く”MAID OF MIST” (霧の乙女号)に乗り、最後のナイアガラ見物。別に乗らなくてもいいかなと思っていたけど、中々の迫力で、寒い中ずぶ濡れになりながらも、自然のすごさを肌で感じ取る事ができた。アメリカ側には”CAVE OF THE WINDS"っていうアメリカ滝の滝壺まで歩いていけるのもあってこっちの方も評判いいみたい。
ナイアガラ見物を終え、ユースへ戻り、荷物を持ってそこからすぐ近くのバスデポへ向かった。バスの予定時刻は6時40分。それが中々来ない。40分以上、遅れて到着。バスは前にヴィクトリアからバンクーバーへ行った時、荷物がどこかに行ってしまい、散々苛つかせてくれた会社。心配したが、アメリカで違う会社に変わるらしいので少しほっとした。
飛行機ではかなり厳重な入国審査だけど、バスはどうやってやるんだろうと思いながらいると30分ほどで国境の町に着いた。そこでの審査はナイアガラほどではなかったけど、同乗していたナイジェリアの若い女性はかなり厳しく調べられていたようだった。無事、審査を通ると再度バスに乗り、アメリカ側のバスターミナルへ向かう。8時頃にそこに着いたが、そこからNY行のバスの発車は10時15分だと言う。耳を疑ったが間違いなかった。
どうやらそれが普通なようで、乗客が多ければ審査にも時間がかかるから、かなり長いタイムラグを取っているようだ。
何もないターミナルでどこかで見つけた宮本輝の小説を読みながら時間が来るのをただ待った。そして定刻から少し遅れて到着したNY行のグレイハウンドに乗り込んだ。NYまで約7時間の恐らく最後のバスの旅。


▼国境の橋

▼アメリカ側から




▼Maid of the Mist(霧の乙女号)


▼船上から(Maid of the Mist)



▼Cave of the Winds


▼バス停にて