ニューヨーク6日目

MetropolitanMuseum

今日は昼頃からセントラルパークにある世界三大美術館にも数えられるメトロポリタン美術館へ行った。館内は世界中のありとあらゆる美術品の数々が時代や国別にうまく配置されていて、それぞれの文化や歴史、芸術を深く知る事が出来る。とにかく、広いので全部くまなく廻ってたら、何日あっても足りやしない。興味がある展示物をいくつか絞って見ることにした。
各部屋にはセキュリティも兼ねたスタッフがそれぞれいて、目を光らせている。当然、その部屋の美術品に対しても、いくらかは詳しい。混んでいなくて、良い人ならそれに対しての説明も聞けるようだ。
そんな中、コンテンポラリー・アートの部屋にいた一人のアフリカン・アメリカンの男の人は自分達に興味を持ったらしく、ずっと話しかけてくる。どうやら日本語を勉強しているらしく、それを使ってみたかったようだ。彼はそれだけに止まらず、見せたいものがあるから、ちょっといいか?とエレベーターまで連れて行った。広い館内にはかなりの数のエレベーターが設置されているが、丁度昼時ということもあってかその前には長蛇の列が・・・。するとその彼がエレベーターの係員に彼らは私の友人だからと列に割り込ませてくれ、待たずにそのままエレベーターに乗る事が出来た。向かった先は屋上だった。エレベーターの中で「あんた、キュレーター(学芸員)なの?」って聞いたら、違うけど何でそんな専門的な用語知ってんの?少し感心した様子で逆に聞かれた。マンガで知ったなんて言えずたまたまだよって笑って答えた。
エレベーターを出ていくと、テラスが広がっていた。そう、この日はニューヨークに来て一番の快晴。にも拘らず、日程の都合でこの日に美術館に来なければいけなかった。彼はこの場所が大のお気に入りのようで、どうだと言わんばかりに嬉しそうな表情でこっちを見ていた。こんなに柔らかく暖かい日の光を浴びたのはニューヨークでは初めてで、心地よく吹く風はとても気持ちが良く、ニューヨークの街並はまた別の表情を見せていた。
彼はそこでも気を使ってくれたのか、ほらアレはマドンナが住んでたマンションだよとかあの建物は誰々が住んでいるっていう事など色々と教えてくれたりした。まぁ、その後それをもっと聞きたがった周りの人たちが集まり囲まれて困っていたんだけどね。ともあれ、彼が見せてくれたのは、人の手で創られたものではない自然というもうひとつの芸術だった。







▼屋上へ案内してくれたスタッフ

▼屋上からの眺め


▼メトロポリタン・ミュージアム近くの公園にあるアリス。コドモがめちゃくちゃなのはどこの国もそうだ。

▼松井も住んでるトランプ・タワー内部

▼大統領選挙終盤戦。これは共和党、つまりブッシュ側のイベント。

▼赤い光で覆われたエンパイアステートビル

▼この日は騎馬隊をよく見かけた。