STARBUCKS1号店。

Starbucks

日本も最近そう感じるけど、スタバのお膝元であるシアトルには、常軌を逸した数の店がある。碁盤の目のようにはりめぐらされた無数の通りには必ずといっていい程あのロゴが目にとまり、50m圏内に3、4店あるのは普通。その上、新たに出店準備している所もいくつか見られた。この異常な状況は観光客のみならず地元の人もおかしいと感じているようで、それをネタに笑いを取ることもよくある。ただ出勤前やランチタイムなどはどの店も混雑しているのでそれでまたさらに驚く。しかし数多くありすぎるため若い人達からはやや飽きられ、新たにできたショップに流れている。おじさん達がやっと若い子に追いついてもまた引き離される。どこの国も同じだなって思った。それを打開しようとシアトルでは「カフェ・スターバックス」(Cafe Starbucks)、サンフランシスコで「サーカディア」(Circudia)という、フルサービスと調理した食事を出すレストラン形式の店舗を、実験的にはじめている。うまく行けば日本で見られるかも。
1号店の店内はいたって普通。狭いので座ってゆっくりとくつろげるスペースはないが、入り口横の窓際に立って飲めるスペースが少しある。味も当然同じはずだけど、ここから全てが始まったかと思うと少し違った楽しみ方もできる。すぐ近くに海が目の前の公園があって芝生の上でみんな寝転がって日光浴をしている。あと近くにワインショップもあって日本ではあまり手に入らないカリフォルニアのプレミアムワインのいくつかが良心的な価格で売られている。

スターバックスとは?
【シアトルで創業】
バークレイのコーヒー販売店「ピーツ・コーヒー」で深煎りのアラビカ種のコーヒーに魅せられた英語教師のジェリー・ボルドウィンと作家のゴードン・ボーガーが、1970年にシアトルでコーヒー店を開くことを決意。
ジェリー・ボルドウィンが、「ピーツ・コーヒー」のアルフレッド・ピートから豆の選別・焙煎・抽出などのコーヒービジネスを学び、ゴードン・ボーガーと歴史教師のゼブ・シガールの3人で、1971年4月にアメリカ・ワシントン州のシアトルでコーヒー豆の焙煎・販売会社としてスターバックスを創業しました。
1号店は、シアトルのパイク・プレイス・マーケットにあり、創業当時の面影のままで現在も営業しています。
【カフェの展開で急成長】
 1982年に店舗運営とマーケティング部門の役員として入社したハワード・シュルツ(現会長兼チーフ・グローバル・ストラテジスト=最高国際戦略責任者)が、イタリアのバールで飲んだエスプレッソの味に感動し、会社にエスプレッソ・カフェの展開を提案。 しかし、コーヒー豆の販売店にこだわった創業者陣に受け入れられず、1984年にシュルツはスターバックスを退社して、エスプレッソカフェの店「イル・ジョルナーレ」を開始しました。 この店で成功したシュルツは、1987年に3800万ドル(当時のレートで約42億円)でスターバックスを買収し、現在のようなスターバックス・コーヒーの店舗展開をはじめたのです。

【シアトルで受難】
1999年11月にシアトルで行われたの世界貿易機関WTO)閣僚会議の際には、経済のグローバル化に反対する5万人のデモ隊の一部が暴徒化し、グローバル資本主義の象徴としてマクドナルドとともにスターバックスの店舗が襲撃に会い、めちゃくちゃに破壊されました。
また、2001年2月28日に起きたシアトルの大地震では、スターバックスの本社ビルも被災し、屋上のセイレンマークが落下したりした模様です。