変わりゆく教育の現場

クロマティ高校・メカ沢

先日、学校に企業名をつけることを可能にする案を、冬季五輪開催地で有名なカルガリーの学校委員会が採択した。これにより学校名だけではなく、学校の施設や校舎の一部、教育課程などにも企業名をつけることができる。例えば、世界最大のスーパーマーケットのウォルマートや、おなじみのマクドナルドなど日本でも聞いた事のある企業名を学校で使用する事が可能になる。(コカコーラ小学校、ウォルマート高校など)これにより教員などは、その会社のロゴの入ったTシャツを着ることなども考えられるという。同市のグレンボウ博物館の館長は「全てのモノに値段がつけられているようで、いい感じがしない。」と反対している。
財政難のカナダならではの事だと思うけど、カルガリーのみならず同じ理由で、ここヴィクトリアでも多くの学校が相次いで閉鎖されている。国それぞれに様々な事情があると思うけど、そのしわ寄せが子供達に行くのはどうかなと思う。実際、近くの学校が閉鎖されたおかげでかなり遠い学校へ行かないとならない子供たちが増えているようだ。
だから潰してしまうぐらいなら、企業名をつけるぐらいで学校が存続できるのであれば、問題ないのではと個人的には感じる。これには企業が教育方針に一切口を出さないっていうのが大前提だけどね。日本でもいつかはこういった流れが来ると思う。伝統ある学校の名前が企業名になってしまうのはちょっと寂しい気もするけど、子供のためならばそれを普通に受け入れられる柔軟な考え方をその時も持っていたいと思う。これによってデメリットなども考えられるけど、何より財政面などでは大きなメリットがあると思うし、竹刀持ってジャージ着てるようなイカつい体育教師(たいていが生活指導も兼任)もディズニーのロゴの入ったTシャツを着るようになればちっとも怖くない。それにいつかクロマティ高校が日本で出来るかもしれないし・・・。それは個人的にちょっと見てみたい気がする。