About KOREA

チョナン・カン

数年前までは「ハングルって何?」という人も結構いたと思うけど、2002年のワールドカップを契機に、人気タレントが韓国語でのテレビや映画に出演したり、逆に韓国の人気タレントやドラマが高い人気を得たりと、韓国語に対する関心度もちょっとずつ高くなってきていると思う。
そこでちょっと簡単なその歴史のお話。その昔、中国からの文化の影響が強い当時の韓国では、文章という文章は全て漢字で書かれていた。ところが、この漢字、理解できるのは高級官吏や学校に通っていたお金持ちの人のみ。一般庶民にいたっては書くことはおろか読むことだってままならなかったらしい。
そこで、1443年に朝鮮第4代国王であった世宗大王(セジョン大王)が*1当時の有名な学者たちを集め「官吏、庶民関係なく、誰もが使える文字を考えなアカン!」と言ったのが始まり。その研究の結果、いくつか新文字の候補ができて、その中で世宗大王がピンときたのが「頭の良い者なら半日、頭の悪い者でも三日」で覚えられる」というものだった。そのキャッチフレーズがえらく気に入った世宗大王が「この文字、めっちゃエエわ! 偉大な文字やん!!」ということで、この言葉が「ハングル(『ハン』は『偉大な』、『グル』は『文字』)」と呼ばれることになった。そしてこの文字が『民を訓える正しい音』ということで、『訓民正音(フンミンチョンウン)』として1446年10月9日に大々的に公布された。
実は結構日本語と近いトコが数多くある。まず重要なのが文法。これは英語と違い、日本語と全く同じ構成。あと今でも漢字は学校で習っているようで、音読みの漢字が驚くほど通じる。
例えば、曜日の言い方の月曜日、火曜日・・・などはほぼ同じ。
あと単語だけでつなぐけど『微妙、三角関係、学校、無視、無理』=微妙な三角関係を学校が無視すんの無理!って意味がそのまま通じる。正しくは「ミミョウ、サンカクカンケイ、ハッキョウ?、ムシ、ムリエヨ」らしいけど笑えるほど通じる。高速道路もそのままコウソクドウロ。図書館も。まぁこんな感じで共通点が沢山。やっぱ同じアジア人なんだなぁって思う。
日韓関係では避けては通れない道が多々あって、きっとその問題は何の解決もされないまま自分たちの世代に丸投げされるのだろうけど、ここに来て自分と同じ世代の韓国の人たちと接していくたびに、今まで感じていた溝や壁は無くなってきた。ホントにみんないいヤツばかりだからね。だから未来はオレたちで変えられるんだってわかり始めただけでもここに来た甲斐があったなって思うよ。
ちなみにBoAは日本でもすごく人気があるみたいだよね。逆に韓国語ベラベラのチョナンカンことSMAP草磲剛はどうかというと誰もが彼の喋る韓国語には感嘆するほどすごいらしいけど、アイドルとしては認めてもらえず、むしろおもろいあんちゃん、もしくはそれ以下ぐらいの扱いを韓国では受けているらしい。とてもシリアスなドラマに出られるキャラではないらしいから、まだ日本での扱いのほうがマシなのかな。何かかわいそうに思えてきた(笑)未だに草磲のナギの字は認知度が低いからなのか新聞やその他ニュースでもひらがな表記が多いけど、もしそれがキムタクならきっと事情が違ってたわけで・・・。次はやっぱ中国語でしょ!?

*1:韓国ではかなり有名な王様。韓国に旅行したことのある人なら一度はこの世宗大王サマの顔を拝んでいるはず。それは世宗大王は韓国の一番大きな額の紙幣である1万ウォン札の肖像になっているから。 この世宗大王は世界で始めて雨の量を測る測雨器を考案したり、日時計水時計を発明したりしたスゴイお方らしい。