シンカーとブリジット・ジョーンズと

BRIDGET JONES’S DIARY

シンカーって野球の球種があって、今期メジャーリーグホワイトソックス入りした高津投手の決め球のひとつでもある。日本で結構すごい成績を残しながら、中々オファーが来なくて、きっとプライドとかも傷ついたと思うけど、活躍して是非やつらの鼻をあかしてもらいたい。
このシンカー、何を思ったか相方は日本人の“新川さん”って人が開発した球種だから、それがなまってシンカーってなったって勝手に思っていたみたい。女子だけど、決して野球に対して疎いわけでもないし、むしろその辺のおっさんよりは詳しいと思うぐらいなんだけど・・・。それが誰が教えたわけでもなく、勝手にそう解釈してたみたい。正しくは英語の“SINK”(沈む)に“ER”がついて“SINKER”って言う、まぁ完全な英語なんだけどね。
あと人の名前とか覚えるのが苦手なようで、特に外人さんのカタカナのお名前。つい先日あったアカデミー賞授賞式を家のテレビで見てたとき、急に「あっ!!」って急に大きな声を出してその後、十秒ぐらい黙ってるから「どうしたの?」って尋ねると「レニー・ビルダー」って唐突に言う訳。
テレビで受賞の喜びを語る女優さんの名前らしいんだけど、わざと「へぇ、この人ビルダーなんだ?何を作ったの?あぁそれともボディビルダーの仲間?」って言ったらその後、うぅーんって子供みたいに唸りながら、しばらく黙って考えた挙句、「ブリジット・ジョーンズ」ってまた言うから、「それは役の名前でしょ?」って言うと、その後また考え直して、どうにかこうにか正解にたどり着いた。「レニー・ゼルヴィガー」って・・。
もうこれはひとつの奇跡で、たいていこんなときは思い出せないままの事が多い。レニー・ゼルヴィガーは相方の中ではかなり好きな女優さんのようで、『ブリジット・ジョーンズの日記』のDVDを買って暇があれば何度も見るぐらいのお気に入りの映画。そんなに好きならってんで去年、『CHICAGO』を映画館に見に行った時の出来事。この映画は自分も見たかったし、実際見てよかったって思えるくらい良く出来た映画で、観終わったあと「レニー・ゼルヴィガー良かったね」みたいな事を言いながら歩いていると、「えっ、それ誰だっけ?」って予想しない回答。「ほら、あのブリジットジョーンズの!」って言っても「えっ、出てたの?全然気づかなかった。どこに出てたの?」ってスバラシイ切り返し。「・・・・・あぁ、いっぱい出てたよ。だって主役だし・・・」
こんな会話は日常的で名前はもちろんのこと、顔なんてもうまったく覚えちゃいない(笑)まぁ『ブリジットジョーンズの日記』ではかなり体重も増やしてたし、わかんないよねってその時はショックを受けてた彼女をなだめたけどね。そんな時の彼女の思い出し方がまた最高で例えば“ジャック・ニコルソン”の名前自体を思い出そうとすると、自分ではどうしようもないから、最初の文字をヒントでくれって言うのね。(答えを言われるのはイヤみたい)最初は“ジ”だよっていうと次の言葉を当てはめるのに“あいうえお”から一個づつ合わせていくの。時に声に出しながら(笑)ジア、ジイ、ジウ、ジエ・・・・って“ヤ”までは遠いぞってその時オレは思ってるんだけどね。しかもたまに気づかず通り過ぎるし(笑)*1

でもうちの相方、そんなんだけど難解な長ったらしい英単語を山ほど知ってて、そんな難しい単語生きてるうちに何回使うんだよってツッコミたくなる事もしばしば。お勉強に関してはホント、アタマが下がります。これ書いてる今もお勉強してます。偉いデス。立派デス。オレもしなきゃデス。そして外にいるときは、テキパキと何でもこなすし、ものすごく頼りになって、彼女がいなけりゃここでの生活は成り立たないって感じるほどデス。
だからそういうオンとオフの差にすごく魅かれます。オトコはきっとそういう人をオヨメサンにすると、絶対飽きないって思いマス。少なくとも自分はそうデス。結婚してかなり経つけど、ちっとも新鮮さは損なってません。毎日が発見で、毎日が面白過ぎです。マジ、ハラ痛いです。でもそれって一番大事な事だって、時々思うんデス。ハイ…。


訂正…。
コレ見た相方がシンカーは最初からカタカナのシンカーじゃなくてずっと新川だと思ってたってご指摘いただきました。(そこから下は長いからってんで読んではもらえませんでした。)まぁ、テレビの野球中継とかでは、ただ実況や解説者が口にするぐらいで、活字としてみる事はないからねってなだめておきました。むしろ、そっちの方がおもしろいデス。彼女の中では「高津が清原を新川で三振に取りました。」って聞こえてたみたいです。うぅーん、ワケ分からん…。

*1:ちなみにジャック・ニコルソン、ヘレンハント主演の『恋愛小説家』もDVD持ってて大好きみたい。関係ないけど昔、エミネムエムボマの違いが分からなかった。