カナダの図書館
ヴィクトリアのダウンタウンのほぼ中心に大きな図書館がある。最近はここで毎日、お勉強の真似事をしてる。そこには日本語書籍コーナーがあって、ここもたまに利用している。棚はひとつしかないから、難解な書籍と漫画が隣り合わせに並んでいたりと、日本ではなかなか見られない光景。
この本は、ここでの滞在を終えた日本人達が、日本に帰る際に必要のなくなった本を寄付しているのが大半のようで、そのバリエーションは様々。それらは大きく分けて、いくつかのジャンルに分ける事が出来る。ひとつはここでの滞在や観光に役立つガイドブックの類、英語学習用の教材、そして漫画・・・小説や日本についての本などが主なモノ。
それを全部借りてみようとは思わないけど、その中で目に付いたタイトルの本をご紹介。日本からわざわざ誰かが持って来たこの本たち。きっとページを開けば価値のあるものなのかもしれない。*1必要ないと思うけど、画像をCLICKしたら、Amazonにぶっ飛ぶようにしてみた。
そういえば何年も前の女性週刊誌がいくつかあった。今のようにインターネットが普及していなかったら、日本の必要な情報もくだらない情報も一切見ることができなかったと思う。見るとしてもこういったアナログ的な情報とはいえない古いモノばかり・・・
もしかしたらその週刊誌を、後生大事に擦り切れるまで繰り返し読んでいたのかもしれない。大袈裟だけど、そう考えるとちょっと怖い気がした。
『トオル、君を忘れない』 トオルはきっと忘れてる
『固いおとうふ』 それはきっと古いんです。ハラ壊しますよ。
『ぼくは始祖鳥になりたい』 なれるもんなら、なって下さい。
『赤頭巾ちゃんの回り道』 回り道したら話が進みません。
『ササエさんの秘密』 カナダで解き明かさないと気がすまなかったのでしょうか?
『殺す側の論理』 事件でしょうか?それともやっちまった後の理由付けでしょうか?
『「口説き方」心理事典』 切羽詰っていたのでしょう。
『妊娠カレンダー』 誰の子でしょうか?
『幸福の方法』 大川隆法、こんなトコまで進出してます。
『バカなふりして生きてみな』 ふりではなくバカなんです。
『学校に行かなかったケンイチ』 学校いけよ!ケンイチ!!
『ぞうりとりから戦国の英雄 豊臣秀吉』
韓国ではこの武将はとんでもない悪党として、学校などで教育されている。もちろん誰もが知っていて憎んでいる。朝鮮出兵がその理由で、ここにも日本の教科書にきちんと描かれていないひとつの真実がある。
日本では英雄視されてるこのおっさんが、向こうでひどい事をしたのは、教科書以外で知ってはいたけど、そこから生まれた亀裂は思ったよりもさらに大きい事を感じた。当然ながら隣は韓国書籍の棚。彼らにとってこんな本がここにあること自体気分悪いはず。
*1:きっとオレは開かない。