じいさんになったら・・・
最近、ますます暖かくなってきて、観光地であるここヴィクトリアは数多くの人々で賑わっている。雨が降り続ける暗く長い季節はようやく終わり*1、それを心待ちにしていた人々が、静かで穏やかなこの地に活気を与えている。
観光地めぐりは先々週してきたから*2、昨日は家から少し歩いたところにあるBeacon Hill Parkに散歩に行った。別に何かがあるわけでもないけど、その公園やそこからすぐ見える海辺は、地元の人々の憩いの場になっていて、みんな思い思いの楽しみ方で休日を過ごしている。海辺で読書する人や大きなカイトを操る人、サーフィンやパラセイリングを楽しむ人、犬の散歩・・・。ただそれを眺め、海辺を歩きながら感じる、ゆっくりと流れる穏やかな風と、柔らかく照りつける太陽の光がただただ心地よかった。これだけでも、あぁジジィになったらここに住んでみてぇって、世界中の人たちが思う気持ちがよく分かった。
でもその反面、若いうちにここに長くいたらダメになる気がした。ここにいたら社会で少しは必要な競争心とかがあまり重要とは感じられないから。ただこの地に立派な家を構えているリタイアした人々は、大都市でそういった欲望にまみれて大金を勝ち取った人が多いようで、人生の最後ぐらい人間らしくのんびりと・・・を求めてこの土地に移住してくるようだ。そう、ここに住むじいさんたちはその昔、戦うために立派な牙を持ってたんだ。
当然、今の自分にゃまだ早い。まだ牙どころか乳歯ぐらいしか生えてないんだから・・・。
『MILE”0”』カナダ最西地
海岸へ降りるとこんな景色が続く。ここからすぐそばには近代的な建物があったりと、自然と文明がうまく溶け込んだ美しい街。
関係ないけど中央にある大きな流木が見える？この写真を撮った辺りも大小様々な流木があった。近年、日本ではブームに乗ってかお部屋の改装をテーマにした番組が増えてきたよね？そこで予算はいくらまでって設定されてて、その中でコーディネーターは色々工夫して部屋を改造するんだけど、たまに「これは近くで拾ってきた流木なのでタダです!」って誇らしげに立派な流木を手に語ってるのを、日本にいるとき何度か見かけた。でも都内のどこに流木があるんだろう？
