LOTR


原題:THE LOAD OF THE RINGS:RETURN OF THE KING
邦題:ザ・ロード・オブ・ザ・リング:リターン・オブ・ザ・キング/王の帰還

これで3部作の完結。物語はアルゴルン、ガンダルフ、フロド一行を軸に進んでいく。圧倒的なまでのスケールの大きさ、引き込まれる世界観に映画を超えた何かを感じ取れた。人間やホビットその他種族の枠を超えた絆が強く描かれていて、それぞれの考えに対して共感したりもした。戦場シーンは前作以上の出来で、ただただ引き込まれるばかり。思わずのけぞってしまうほどの迫力のシーンも何度かあった。いい意味で色んな要素が詰まりすぎてて何を取り上げていいのか、またたった数行の文章では書ききれないほどの要素を備え凝縮した見ごたえのある作品。
ただ正直、英語が難しかった・・・。もっと勉強しなきゃって感じた。3時間半近くは集中力続かない・・・。日本に帰ってもう一回見てみようと思う。評価はそれから・・・。下にあらすじ書いてあるから見てない人は見ないほうがいいよ。WEBで公開されてた指輪物語をもとに手を加えてみた。あと前の2作をもう一回観てから映画館に行った方が絶対いいと思う。


<あらすじ>

物語はゴラムがどうやって指輪を手にしたかという過去の回想シーンから始まる。*1 

現世に戻り、ガンダルフ一行は沼地である石を見つける。その石はパランティアという遠くを見ることが出来る石で、サルマンはこれを使ってモルドールのバラド=ドゥアの塔と結ばれていたのだ。その夜、ピピンがその石の魅力にとりつかれ、うっかり石を覗き込んで、その姿をサウロンにさらしてしまう。それを知ったガンダルフは、石をアラゴルンに預け、一足先にピピンを連れてゴンドールの首都ミナス=ティリスに向かった。

一方、ゴラムに案内されたフロドとサムは、モルドールの入り口近くのキリス・ウンゴルにつく。そこで二人を待ち受けていたのはゴラムの裏切りだった。ゴラムはフロドとサムが大事に少しずつ食べていたパンを二人が寝ている隙に崖の上から捨ててしまう。その気配にサムが気づくがパンの事には気付かない。何をしていたと問いただすサムの声にフロドも起き、サムを制止する。その後パンが袋からなくなっていることをゴラムの策略によりサムのせいにされてしまう。それを信じてしまうフロドはサムに帰れと言い、サムは弁解するが聞き入れられず泣く泣く一人崖を降り、フロドとゴラムはさらに上へと登っていく。しばらく登るとそこには洞窟があった。洞窟に入るとゴラムはフロドのから離れ姿を消してしまう。そこで待ち受けていたのはキリス・ウンゴルの大蜘蛛シェロブだった。ゴラムは大蜘蛛にフロドを捧げて指輪を奪おうとしたのだ。その頃、崖を降りていたサムは捨てられたパンを見つけゴラムの策略に気づき、急いで後を追いかけフロドの危機に何とか間に合う。しかしゴラムは逃げ、フロドはオークに連れ去られてしまう。

アラゴルンレゴラスギムリ、メリーの4人は、途中アラゴルンの仲間である野伏の騎士たちと合流してセオデン王とともに角笛城に帰還。ここで預かったパランティアを見たアラゴルンは、既にゴンドールにモルドールの影が忍び寄っていることを知り、レゴラスギムリ、野伏たちとともにゴンドールへの近道である死者の道へ行く。これに対し、セオデン王は軍を召集し、ゴンドール救済へ向かう。その際メリーはセオデン王に忠誠を誓い、アラゴルンたちと別れてローハン軍と行動を共にする。
一足先にゴンドールの首都ミナス=ティリスに到着したガンダルフピピンは、執政デネソール2世に謁見し、改めてボロミアの死を報告。ピピンは、そこでデネソール2世に忠誠を誓うのだった。そこへファラミアがミナス=ティリスに帰還。フロドが指輪とともにモルドールへ向かった報告をうけたデネソールは、直ぐにファラミアを再び戦場へと送る。しかしモルドール軍はペレンノール野を攻略。ミナス=ティリスは完全に包囲され、戦死したように見えたファラミアを見たデネソールは狂気に走り自殺をする。ついにモルドール軍が城門を突破するという時に、セオデン王率いるローハン軍が援軍に現われる。しかし先頭を指揮していたセオデン王が、幽鬼ナズグルの一人に襲われる。それを助けようとしたのは騎士として武装したエオウィンだった。エオウィンはメリーの助けもあってナズグルの一人を倒すが、その代償は大きかった。セオデン王は亡くなり、エオウィン、ファラミア、メリーはナズグルの毒にやられ瀕死の重症を負った。それでもエオメルを先頭に戦ったローハン軍ではあったが、限界が近付いていた。その時、アンドゥイン川から一隻の大型船が現われる。そこにはレゴラスギムリを従えたアラゴルンがいた。アラゴルンは、死者の道でかつて誓言を破った死者を召集し、彼らを過去の罪から開放すると約束し、南の沿岸諸国の援軍を引き連れて、アンドゥイン川を上ってきたのだ。ここで形勢は一気に逆転する。こうしてゴンドールはモルドール軍から守られたのである。ガンダルフアラゴルンは、西方諸国の全軍を率いてモルドールの黒門へと進軍する。この戦いに望みは殆どなかったが、冥王サウロンの目を指輪棄却に向かうフロドたちに向けさせないためのものだった。
フロドとサムは最後の力を振り絞り、とうとう滅びの山の裂け目に辿り着く。が、到着した時にフロドに異変がおきた。フロドはそれが自分のものであると宣言し指輪を自分の指にはめてしまう。その途端、冥王サウロンの目は指輪をはめたフロドに向けられた。その直後、指輪をはめて姿を消していたフロドに、ずっと姿を消していたゴラムが襲い掛かる。そしてフロドの指輪をはめた指を食いちぎると、そのままバランスを崩したゴラムは指輪もろとも滅びの山の火の中へと消えていった。ついに「一つの指輪」は破壊されたのだ。
フロドとサムが目を覚ますと、そこにはガンダルフがいた。そして彼に連れられてゴンドールの王となったアラゴルンのところへ連れてゆく。二人は祝福をうけ、旅の仲間たちと再会を果たした。アルゴルンは統一王となり、長く王が不在だったその地は王の帰還とともに平和が訪れた。王はホビット4人の活躍を最大限に称え、民も彼らに感謝しひれ伏した。
フロドたちホビットは、ようやく大きな使命を終えてホビット庄へ戻った。*2
一つの指輪が滅びた今、これによって支配されていた他の指輪の力も失われた。中つ国では、エルフの時代が終わり、人間の時代が始まったのだ。長い間指輪を所持していたフロドは、それによって刻まれた深い傷を癒すため、エルフたちとともに海の向こうの西方の国へと渡った。フロドを見送ったサムたち3人は、家族が待つホビット庄へと戻っていった。こうして完全に指輪をめぐる争いは終わったのである。

<あとがき>
サルマンの重要なシーンなどが映画ではカットになっているようで(DVDに収録予定らしい)物語はやや解かり辛くなってる。平和が訪れてからが結構長く入れてあった分、それならそのサルマンのシーンも入れても良かったんじゃないかなって思う。あとこれでブレイクしたラゴラスの出番が役の設定上だから仕方ないけどすごく減ってた。ファンの人はショックかもね。おすぎは泣くね!物語はアラゴルンとサム(フロドではなく)+ホビットガンダルフがメインだったような気もする。(偏らないようにうまく見せていたけど)でもその中でもアラゴルンが最も輝いていて一番印象に残った。

↓これは映画ではカットになっていた所。

*1:ガンダルフは、セオデン王、アラゴルンレゴラスギムリとともにアイゼンガルドへ向かう。そこは既にエントたちによって廃虚と化していた。ガンダルフはサルマンから杖を取り上げ、彼と蛇の舌グリマをオルサンクの塔に幽閉し、木の髭に管理を任せた。その時、グリマが窓から石を投げ付けた。

*2:ところがサウロンが消滅したことで、オルサンクの塔から開放されたサルマンがホビット庄を支配していたのだ。ホビットたちは一致団結しサルマンを追放。この時ずっとサルマンに酷い仕打ちをうけていた蛇の舌グリマがサルマンを殺し、そのグリマもホビットたちの弓矢に倒れた。