NoSmoking?

No Smoking

こっちに来てもうすぐ2ヶ月。それと同時に禁煙2ヶ月。今では全然欲しくなくなったあの煙り。なぜ止めたかといえばやっぱり値段が高いっていうのが一番の理由。一箱700円ぐらいするのを毎日買うぐらいなら止めちゃえって安易な動機。カナダは先進国の中でも、喫煙に対して特に厳しい国。世界に先駆けて飛行機の国内、国際線の全席禁煙を実行し、タバコの屋外広告、テレビ、ラジオや雑誌などでのCMを禁止している。
公共の建物や列車、バスの中でももちろん禁煙。販売されているタバコが、またすごい。肺癌におかされた真っ黒の肺やボロボロになった歯のカラー写真が、パッケージのほぼ全部を覆うほど大きく載っている。日本のタバコの箱にあるような「健康のため、吸いすぎに注意しましょう」なんていう生やさしいメッセージではない。
日本にいる時から何となく聞いていたし、いい機会かなって人生2度目の禁煙。
でもカナダの実情はちょっと違うみたい。ほとんどの会社もオフィス内では禁煙だ。確かに公共の施設は勿論だけど一般の施設内も一切禁煙。でもどの建物の入り口にもその社会の波に追いやられた喫煙者がこの寒い中(今のところまだ約2℃前後)互いの身を寄せ合って震えながらタバコに火を付けている。街中でも歩きタバコしてるカナダ人の数は日本とたいして変わらない気がする。まだその中にマリファナとかが混じってない分日本のほうがまだマトモに見えるし、何だか外面を良くするだけの政策みたい。家庭訪問のときの実家に似てる。(何で今日は家きれいなん?みたいな)
日本でも少し前に学校の職員室は勿論、校内禁煙って所も出来て愛煙家の先生たちは仕方なく校門の外で喫煙。って何とも情けない記事があったけど、喫煙者に大してますます風当たりが強くなるのは目に見えてる。ここまで大きくなってしまった産業を今日や明日になくすのは不可能だけど、完全に止められる環境作りを国が真剣に取り組まないのは、タバコは大事な国の収入源だからなんだろうなって改めて感じた。