忘れてきたもの。そこから得たもの。

ドラえもん?

セカンドハンド(ショップ)って聞くと何だろって思うけど、こっちでは中古品の販売店をそう呼んでる。日本で言うリサイクルショップみたいな感じの店。街のいたるところにあるので容易に利用でき、日本とは比べものにならないほど置いてる品も様々。スーパーみたいな店構えで食品以外は何でも揃ってる。日本の感覚なら全て捨ててしまうようなものが結構あって、何と焦げた鍋まで売ってるくらい。ここでは捨ててゴミにしてしまうくらいなら、誰かに使ってもらった方がいいっていうのが当たり前のように浸透してるみたい。もちろん使わないもの、いらないものを売るのだから損してる訳ではないしね。カナダと日本では収入の格差(最近までストライキしてたフェリー会社のチーフ・シェフ40才で年収400万ぐらいらしい)は、かなりあるからなかなか新しくは買えないのかもしれないけど、ただ単に物を大事にするというそういう気持ちって忘れてる事のひとつなのかなって・・・。
でも物をどんどん捨てて行くって事は、そこから新たな需要が生まれるのが普通の流れで、その市場で勝ち抜くためには、技術革新とかが常に必要となる。今の日本が少なくともカナダよりは経済的にはまだマシなのは、そこから生まれた遺産のおかげってのがちょっと複雑な心境。(まぁ色々な問題が絡んでると思うんだけどね)カナダの状況は古いものをずっと大事に色々な人に受け継がれてるから新規購買が少なく、金の流れが停滞気味で、どうしてもアメリカに頼った経済状況。よく揶揄されるのがアメリカがくしゃみをしたらカナダは肺炎になるってやつ。最近では少しづつそれが改善されて来て、さらに最近首相が約10年ぶりに交代したから国民はみんな期待しているみたい。
それにしても日本とカナダのいいとこだけを集められる道具ってないのかな?ねぇドラえもん?ん・・?ちょっと違うかも・・・。