Mt.Douglasに登る

昨日はMt.Douglas(Mt.ダグラス)ってヴィクトリアのダウンタウンからちょっとだけ離れた山にランチを持って登った。バスで近くまで行き、いざ入り口へ・・・。
入り口には大きな車道といくつかの散策道風の入り口があり、そのうちひとつの道へ。その道は少し入るとすぐに獣道のように変わり、どんどん険しくなる。乱立する大きな杉の木はまるで原生林のように高くそびえ立ち、日の光をさえぎる。安っぽいドラマに見られる富士の樹海に迷い込んだような感じだ。いつクマが横から出てきてもおかしくない状況(多分)。ちょっとビクビクしながら進む。当然、周りには誰もいない。足音と息遣いだけが、しんと静まり返った森に静かにそれでいてはっきりと聞こえる。
ホントにここから頂上に行けんのか?って疑いながらも、戻るに戻れず、ただひたすら登った。パンくずちぎってくれば良かったってちょっと思った。しばらく歩くと目の前にはかなりの傾斜。岩場が多く踏み外すとただの怪我じゃすまなそう。富士山の吉田口から登るとある急な岩場みたいな感じ。そういや、オレ保険切れてんだよなぁって考えながら登った。登りきったら、何人かの観光客がいた。小さな子供や子犬まで・・・。ありゃりゃ!?駐車場には何台かの車があり、頂上まで来れるようだ。まぁ、いつも街中にいるから、今日はちょっと無理やりカナディアンな体験が出来たって事で・・・。
頂上で相方さんの作ったサンドイッチを食べながら、眼下に広がるヴィクトリアの町並みを眺めた。風があったけど、すごく空気が澄んでて気持ちよかったよ。
実は自分達が帰った後で、ヴィクトリアのお茶の間を騒がす事件が起こった。ちょうどその日、ヴィクトリアで一人の女の子が行方不明になったとの事。発見されたのは、翌日で何とMt.Douglasの山中で発見された。幸い、彼女は無事で、どうやら家出して、山中で一夜を過ごしたらしい。友達んちに行けよって思いながら、あんなトコによく一人でいれたもんだって感心した。まぁ、人騒がせな事件。でもこんな事件がトップ扱いされるなんて、平和なんだなって思ったりもした。もしかしたらその子と頂上であってたかもね。握手しときゃ良かったかな。


頂上から見えるOAK BAYの様子と対岸に薄っすら見えるアメリカの山

ヴィクトリアの街並

ホントはもっと険しい。