ジャスパーへ

rkhonda2004-09-10

レンタカーを借りてバンフから約400キロ離れた町、Jasperへ。一泊二日の旅。
ジャスパーはジャスパー国立公園の中心の町で、今住んでいるバンフよりは規模が小さく、素朴な山岳リゾートの雰囲気が残っている。夏も比較的静かで、周囲の風景の美しさは何度もロッキーを訪れる人々に愛されている。
ジャスパーまでの道は“Icefields Parkway”と呼ばれ様々な名所が点在する、世界屈指のドライブルート。今回は見所の多い1Aと呼ばれる旧道とアイスフィールド・パークウェイを使って行く。特にハイウェイは、マッターホルンの初登頂者ウィンパーを『スイスを50ばかり1ヶ所に集めたようだ!』と感嘆させたゴールデンルート。このうち、レイク・ルイーズからジャスパーまでの93号線230kmは通称アイスフィールド・パークウェイと呼ばれる。ルート沿いには、コロンビア大氷原やレイク・ルイーズ、ペイトー・レイクなどロッキーを代表する山々と氷河、滝や湖などが次々と登場する。別に急ぐ旅でもないので、気に入った場所があれば、車から降りて近くを散策するなど旅を楽しむ事にした。ガイドブックでも観光や食事をゆったり取り、8時間以上かけてドライブするのが理想的らしい。
まずその舗装されたハイウェイに合流する前に旧道を通っていくつかの名所をまわる事にした。最初にJohnston Canyon(ジョンストン・キャニヨン)に向かった。バンフからそれほど離れていない事もあってか、朝から観光客の姿があった。切り立った崖の間を縫うように通路が作られ、激流のすぐそばを歩くことが出来る。



舗装が剥がれかかり、狭い旧道だったけど、昔はこの道しかなかったわけで、そう考えるとバンフの奥深くまで知る事ができた気がした。曲がりくねった道を通り抜け、本道であるアイスフィールズ・パークウェイに合流し、まずはボウ・レイクに到着した。湖の向こうに見える白い塊は氷河で、天気は良く、太陽の光は心地よかったけど、氷河から吹いてくる風はとても冷たかった。湖のほとりでランチを取った。すぐ近くで日本語が聞こえたので振り返ると、テレビの取材で田中美奈子がいた。美佐子じゃなくて美奈子の方。まだ芸能界にいたんだね。


それから、30分ほど車を走らせて、着いたのがペイトー・レイク。この湖の色にはとにかく驚いた。ここに来るのは初めてではなかったけど、天候などにより日度に変わる湖面の色は多くの人々の心を捉えて話さない。これは氷河から溶けて流れ出たマンガンなどの数多くの物質が、湖に流れ込み、それが太陽光線によって光り輝く。そう、海のように美しく。



アイスフィールズ・パークウェイの様子。本当に山脈の間を走りぬける事ができ、その気持ちよさは言葉なんかじゃ言い表せない。

それから2時間ほど車で走ると、この道の最大の観光スポットでもあるコロンビア・アイスフィールド(コロンビア大氷原)。コロンビア大氷原は広さが384k〓もあり、北極より南では最大の氷塊。ここから太平洋、大西洋、北極海に向かって、多くの氷河が流れ出している。ハイウェイから見渡せる広大な氷河は、そのひとつであるアサバスカ氷河。雪上車に乗れば、その氷河の上に立つ事が出来る。体験できるのは大氷原のほんの一部だけど、その感動は深い。
まず、車で近くまで行き、そこから歩いて氷原へと向かう。風は突き刺すように寒い。

その後急遽、雪上車に乗ることにした。今はバンフに住んでいる地元民だから、様々なローカルディスカウント*1
が受けられる。ここはそれがフルに使え、料金はかからなかった。(観光客なら20ドルほどかかる)時間的にも都合がよかったので、それに乗り込む。



それからサンワプタ滝とアサバスカ滝へ。ジャスパーはすぐそこだ。

*1:バンフは観光地ということもあってか、物価が少し高い。そこで住んでいる人たちに対してこういったサービスが結構あったりする。お酒もその例外ではなく、10%のローカル割引が受けられたりする。これも大助かり。そして税金も今、住んでいるアルバータ州は州税がないため、国税の7%だけ。ちなみに前にいたバンクーバーやヴィクトリアは州税7.5%と国税の7%がかかるため、消費税は14.5%。今度行くトロントは州税が8%+国税と税金も馬鹿にならない。まぁ、本当に欲しい日本食は高いんだけどね。こっちに住む日本人は車で二時間ほど離れたカルガリーまで買い物に行くらしい。カルガリーにはチャイナタウンもあるしね。