レイク・オハラに行く

rkhonda2004-09-03

Lake O’hala
今日はレイク・オハラへ行った。ここは数多く点在するトレイルの中でも一際人気が高く、聖地としてハイカーから崇められているところでもある。
そして数あるロッキーのトレッキングルートの中でも自然保護の意味で特別扱いを受けているのがこの周辺。場所的には観光地として名高いレイク・ルイーズから真正面に見えるヴィクトリア・マウンテンの裏側辺りにあり、旧道でもある1Aから分かれてここに向かう約13㌔の道路は一般車両の通行が禁じられていて、そこまで行くには宿泊者優先のシャトルバスに乗るか歩くかということになる。道はかなりの悪路のため歩くと2時間以上はかかってしまう。バスは予約制で定員以上の立ち入りはできない。
計画が急だったため、バスの座席に空きがあるのを当てにして行った。
幸い、ギリギリだったけど、そのバスに乗ることができた。走り出すと車が走れるとは思えない道を窓から眺めながら、時折激しく揺れるにもかかわらず、朝が早かったこともあってすっかり眠ってしまった。30分ぐらい走ったところでバスは停まり、目的地に着いた。
目の前に広がるのは全くの別世界。湖の周りには雪が積もり、幻想的な雰囲気を醸し出している。そう、バンフではもうすでに夏は終わり、冬支度がはじまっている。朝夕はすでに氷点下近くまで下がり、所々では黄葉が見られる。本当の夏と呼ばれる期間はわずか2週間足らずらしい。ただ、そのまま真冬に移行していくのではないようで、9月の半ば過ぎにはインディアン・サマーと呼ばれる夏のような気候が訪れるらしい。それが終わるといよいよ本格的な冬が始まる。
今はその丁度谷間のような時期だけど耐えられない状況でもない。汗をかくから、逆にこれぐらいがいいのかもしれない。
ここまでのアクセスが制限されていることもあって、どの道もほとんど人とは出会わない。つまり、限りなく広がる大自然を自分だけのものにできる。急勾配の道を登り続け、いくつかの湖までいけたけど残念ながら、雪が多すぎてもっと奥にある湖までは行くことが出来なかった。それでもかなり満足できた。数日の滞在ではここには来れなかった。ロッキーに住んでいるからこそ味わえる感動を肌で感じることが出来た。この場所が今までで最高だったかもしれない。