ジャスパー2日目

rkhonda2004-09-11

今日はジャスパーの街からマリン・レイクへ向かった。途中、冬になると消えてなくなるメディスン・レイクなどを通りながら目的地へと向かった。
マリン・レイクはジャスパーで一番有名な場所でもある。毎年、数多くの観光客がここを訪れる。見所はスピリット・アイランドと呼ばれる小さな島でそこへ行くのに船で一時間ほど行く。天気は曇りで少し雨も降っていた。それでもその景色は素晴らしかった。湖にかかる巨大な虹もいくつも見ることができたしね。きっと晴れていたらもっとすごいんだろうな。
50人ほど乗れる船を共にしたのはイギリスの老人会みたいなメンバーの人たち。船のスケジュールが詰まっていて空きがなかったのだが、無理やりこのグループにねじ込んでもらった。だから若いのは二人だけ。降りる際には運転手にチップを握手しながら、さりげなく渡すのが礼儀なんだけど、その額は大体1ドルか2ドルが相場。楽しければお札を渡す人もいる。ただ、このイギリス人たち。降りる前に用意しているのは25セントや5セントばかり。前にも聞いたことあるんだけど、イギリス人は金銭面で結構シビアな人たちが多い。言い方を変えればケチな人が多かったりする。
店でレジのところに小銭入れがあって、大体1セントとかがそこには入っていて足りないときは誰でもそこから取れるようになっている。これは日本でもあるところはあるよね。ドンキホーテとかね。大体、細かいおつりが出ると、そこに置いていってくれるのはイギリス人と中国人以外が多く、逆にそれを使うのはイギリス人が多い。そんな所からも国民性が感じられる。まぁ日本人はそれに気づきもしないんだけどね。
あと、中国人について誤解していたのが、上海人。オレのなかではそういう人たちもひっくるめて中国人だと認識していたけど、それは誤りだった。前にも何度か中国人に触れたことを書いたりしたけど、何だコイツらって思ったりしていたのは上海人達ではなく違う地方の人たちだったようだ。上海人は文化レベルや教養が高く、国際社会に十分もまれて育ってきているので常識があり、何かにつけスマートだ。英語も流暢に話す。これまで客以外で出会った人たちもみんな上海の人たちだった。
国土があれほどあるのだから気質や考え方が違うのも当たり前だと最近になってようやく気づいた。ちょっと恥ずかしい。
その後、マリン渓谷、ピラミッドレイクなどを周り、ジャスパーの街をぶらぶらしてからエンゼル氷河へと向かった。
エンゼル氷河への道のりはかなりの悪路。アスファルトの剥げたでこぼこで山特有の曲がりくねった道はとても疲れる。
そして頂上に到着。車から降りてそこからは歩いて行く。数分歩いたところで目の前にあるのは文字通り天使が羽を広げ、地上に舞い降りたように見える氷河の姿・・・。その姿は神々しささえあり、見るものを圧倒する。カメラなんかじゃ、とても収めきれない雄大な自然を前にここまで着て良かったなぁと心から思った。
帰りはバンフに近づくにつれ、とんでもない豪雨に変わった。道はきれいに舗装されているが道に照明などは全くないため、夜は真っ暗。おまけにこの豪雨のおかげで車のランプは役立たず。まったく視界が遮られたなかの運転はとんでもなく疲れた。
それでも何とか家に着き、短かったけどすごく充実していたジャスパーの旅は終わった。


▼季節によって消えてしまう不思議な湖、メディスン・レイク

▼マリン・レイク

▼スピリット・アイランド

▼マリン・キャニオン

▼ピラミッド・レイク

▼エンゼル氷河


▼共に旅をしたレンタカー

▼バンフへの帰り道